思えば、僕が筋トレを始めて早二年が経つ。
ついさっきも筋トレをして、風呂上がりでこの文章を書いている。
筋トレを始めたきっかけや様々な事件簿を語りたいが、僕には時間がない。締切が迫っているのだ。この文章を書くタイムリミットは様々な考慮を踏まえて、1時間が精一杯だ。なので、もしタイムオーバーになってしまったら、この文章はどんな場面でも突然終わる。
これは、僕の時間管理のミスが生んだ、僕だけの戦いだ。
気を取り直して、筋トレの話を。
筋トレを始めたきっかけはイマイチ覚えてない。ちょうど新しいバイトを始めた頃で、きっと周りに屈強な力自慢が多かったのか。文化部出身の人が思う「いつか鍛えなきゃなー。」で始めたきっかけが、たまたまそのときだったのか。今でも覚えてないので、とりあえず「モテたいから」にしておこう。
とりあえず、YouTubeで見つけた「一日10分!これだけでOK!スクワットメニュー」みたいな手頃なものを何となく始めた。何となくが、1ヶ月続き、気づけばスクワット以上のトレーニングを求めていた。
きっと、これは「継続」だ。
継続は、3週間続いたらその後は好奇心や向上心で物事が続いていくらしい。その法則を知らず知らずスクワットをしているうちに「継続」を身につけ、今に至る。それからはタンパク質について調べて、本格的な筋トレのメニューを自分で計画して、Amazonで3キロのプロテインや筋トレグッズを定期的に買うようになった。
自宅で週二日、バイト終わりに筋トレを1時間頑張って、その後に鶏胸肉を1枚焼いてワイルドに食べる。そんな生活が1年ちょっと続いた。しかし、筋トレの負荷や強度は自宅の簡易的なトレーニングでは限度があり、食事だけプロ並のタンパク質モリモリのメニューばかり食べる日々が続いた。結果、その時期の後半は全く筋肉が成長していなかったと思う。
そして、今年の8月に24時間経営のジムに入会した。
筋トレを1年半しているとはいえ、ジムの中ではガリガリの部類だ。最初の1週間はマッチョだらけの空間と未知のトレーニング器具に悪戦苦闘して、全身がギシギシ痛むほどの筋肉痛になった。とはいえ、24時間経営のメリットを活かして週3日の内、2日は深夜1時から3時の誰もいない時間に通っているので、たまにプライベートな時間を楽しみながら、より強力な筋トレをしている。
ジムに通い始めて、もうすぐ半年になる。
半年という短くも長い期間の中には、様々な事件や不思議な人と遭遇する。
ジムにこれから通う人にとって「祝日」は要注意だ。
普段会社に通勤している人が、たまの休日を狙ってジムに集まっていく。自分の体感として、2-3倍のマッチョがジムに群がっているので、入会したての頃に遭遇するとやる気が萎えてしまうだろう。僕も始めて遭遇した時は、何もせずにすぐに帰ったのを覚えている。
ジムに通うということは、自分が決めた曜日と時間帯にジムに行くということだ。
それが原因か分からないが、その時間帯に通う常連を覚えるようになる。
僕がよく遭遇する人が「謎の女子大生」だ。
その女子大生は、不定期に遭遇する。
メガネが特徴的な彼女は、とにかくランニングマシーンを本格的なスポーティな格好で走り続ける。それも深夜によく遭遇する。きっと、このコロナ禍を利用してジムに通い…
『ピピピピ…』
1時間の戦いの末、ゴングが鳴った。
意外と、語ったな。
【本日の映画】
監督:ジョン・G・アヴィルドセン
出演:シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング、バージェス・メレディス、カール・ウェザースなど
制作:1976
無敵の黒人ボクサー、アポロが人気取りのため、格下の相手と闘うことを宣言した。チャンピオンに挑戦するチャンスを与えることで、アメリカン・ドリームを体現しようというのだ。アポロのマネージャーたちは、選ばれたロッキーがサウスポーなのを気にかけ相手を変えるように忠告するがアポロは無視。かくして薄汚れた下町の中、ロッキーのトレーニングが始まる……。
【関連記事】