鷲尾翼のブログ

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【エッセイ】#30『R&Bとの出会い/ブルース・ブラザーズ』

  僕はR&Bが大好きだ。

  改めてR&BをWikipediaで調べると「1940−50年代に発展した黒人音楽の総称で、リズムやビートに乗りながら叫ぶように歌うのが特徴。ブルースやゴスペル、ジャズ、ファンク、ソウル、ディスコなど多種多様な形に派生している。別名『ブラック・ミュージック』とも言われている」と記載されている。

  今思えば、僕は物心があるかないか、はたまた本能でR&Bを求めているような人間だが「R&B」「ブラック・ミュージック」という名前を知ったのは、割と最近だ。

 

  高校生の頃まで遡る。

  今のそうだが、僕が好んで聞いている音楽はあまり共感されない。クラスで流行っている音楽と言えば、ボーカロイドなどネットで爆発的に流行している音楽や、EXILE系のイケイケなダンスグループが歌う曲がほとんどだった。

  そんな中、僕のiPodに入っている音楽と言えば、60年代から90年代の歌謡曲やヒットした洋楽、2000年代の懐メロなど自分が生まれる前の音楽が7−8割が占めていた。特定のアーティストのファンではなく、TSUTAYAやGEOでレンタル出来る年代別に流行した曲を集めたオムニバスアルバムを好んで借りて、聞いていたら世間とは違う少数派の人間になっていた。

 

  しかし、僕はずっとモヤモヤしていた。

  好きな年代の音楽は好んで聞いているが、「好きなジャンルは?」と言われるとイマイチよく分からなかった。

  色んな好きな音楽があるから分からないのではなく、頭が真っ白になるような考えたことがなかった疑問だった。きっと「80年代の音楽」や「歌謡曲」で少し誤魔化してたと思う。

 

  そんな時に星野源が「YELLOW  DANCER」というアルバムを発売した。

  流行歌を避けてきた僕にとって唯一好きなミュージシャンが星野源で、アルバムはもちろん、星野源が結成したインストバンドSAKEROCK」のアルバムを聞いていた。ちょうどラジオを本格的に聴き始めていた頃だったので、星野源は色んな番組にゲスト出演して「YELLOW  DANCER」の楽曲解説をしていた。そこで、星野源の口から「ブラック・ミュージック」という言葉をよく発していた。

  話を聞くと「YELLOW  DANCER」の製作で一番参考にしたのが星野源が昔から好んで聞いていたブラック・ミュージック、R&Bで、ラジオでの楽曲解説ではドラムの音やリズムへのこだわりを熱く語っていたのを覚えている。

 

  「ブラック・ミュージック…⁉︎」

  試しにYouTubeで「ブラックミュージック」と検索をして聞いてみると、今まで聞いていた音楽が霞むほど衝撃的な音楽が次々出てきた。一攫千金の宝箱を豪快に開けたような衝撃と幸福、高揚感に浸り、その衝撃を忘れないように今でもブラック・ミュージック、R&Bの音楽を絶やさず聞いていると思う。

  また、音楽の歴史を詳しく調べると、日本の音楽史にもR&Bが深く影響を与え、その影響が強く出ている年代が60年代から80年代の「歌謡曲」と言われる年代で自分の音楽の知識が次々と線で繋がっていく発見と、自分の耳の確かな自信をたまに確かめている。

 

  僕はR&Bが大好きだ。

  この一言に僕はこれまでの歴史や発見、自分の音楽史の全てが詰まっている。

 

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【本日の映画】

監督・脚本:ジョン・ランディス
出演:ジョン・べルーシ、ダン・エイクロイドなど
制作:1980
アメリカのNBCの人気番組『サタデー・ナイト・ライブ』の、同名の人気コーナーのキャストとバンドをベースに、ストーリーをつけて映画化したもの。スラップスティックコメディ、アクション、ミュージカルなどの要素が入り混じる。主演のベルーシとエイクロイドの、ブルースやR&Bソウルミュージックなどの黒人音楽に対するオマージュという側面もある。

 

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