鷲尾翼のブログ

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【エッセイ】#26『霊に対する思いやり/ゴーストバスターズ』

 僕はお化けや心霊現象は少し苦手だ。

 得意という確信はもちろん無いが、断固拒否をするほど見たくない訳でもない。ホラー映画をキャーキャー叫びながら見るのは全然好きだが、実際に遭遇したくない。

 だから、苦手ではなく、少し苦手なのだ。

 

 霊の話をすると、僕の中で疑問に思うことは「霊は何で人間の前に現れるのか」ということだ。

 ここからの話はネットやテレビで得た知識を混ぜながら個人的な見解や解釈を話すので、ご了承を。

 

 霊の根源は人間だ。

 寿命や未練が無く死を迎えられた人は、天に召され成仏される。しかし、死ぬ理由は様々だ。中には特定の人物に向けて怨念や未練を残して死を迎える人もいる。その人が霊として地上に残り、現れるはずだ。

 

 また「生霊」という形もある。

 これは僕にも分からない。調べてみると、その人の妬みや嫉み、恨みや苦しみが激しくなると、肉体から離れ、相手に憑りついて憑りついて苦しめるらしい。だとしたら、ある時期の僕は生霊製造機だったかもしれない。

 

 死んだ霊も、生き霊も、どちらも言えるのがネガティブな感情が激しくなったことで生まれた現象ということで、今の時代を考えると、少し考え深い。

 SNSなどで様々な言葉に触れて、時にその言葉が自分のことのように降り刺さる。どこの誰かもしれない心無い言葉に傷つき、生きることが辛くなる人が多い現代にとって、死に対するメッセージが強くなっていく。

 綺麗な言葉で終わらせようとした僕自身が馬鹿馬鹿しくなるほど、今の時代は悲しい。

 

 僕は霊についての考えが少し変わったドラマがある。

 タイトル名は忘れてしまったが、僕が中学生のころだろう。そのドラマの内容が、霊が見える女性が「霊がなぜ成仏しないのか」という謎をミステリーのように解決していく話だった気がする。

 霊として現れる人も様々で、お年寄りから小学生、普通のOLで、成仏できない理由も「最愛の妻に別れの言葉が言えなかったから」「大切にしていた指輪を無くしたまま死んでしまったから」などよくあるドラマの話だが、僕はこのドラマが印象的に覚えている。

 

 それまでの僕は霊は怖いものだと思っていた。テレビでは「恐怖映像50連発!」とタイトルがついた心霊番組やオカルト系の番組が頻繁に放送されていた。そんな番組ばかり見てたら当然だが、怖く感じる。

 しかし、あの名前も覚えていないドラマを見てから恐怖が少し薄れて、霊に対して少し思いやる気持ちで考えるようになった。

 

 だからといって霊が見えるようになったとか、憑きやすくなったとか変化は何もないが、お化け屋敷はやっぱり怖い。

 

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【本日の映画】

監督:アイヴァン・ライトマン
出演:ビル・マーレイダン・エイクロイド、ハロルド・ライミス、アーニー・ハドソンなど
制作:1984
1980年代を代表するメガヒット作である、ホラーコメディーの傑作。超常現象を専門とする研究者たちがお化け退治ビジネスを始め、スリリングで抱腹絶倒な活躍を繰り広げる。にぎやかな物語はもちろん、SFXを駆使して創造された幽霊のユニークな造形も見もの。

 

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