鷲尾翼のブログ

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【エッセイ】#16『子供と大人/グーニーズ』

 子供と大人の違いは、簡単に言えば「20歳」かどうか。

 日本では一般的に20歳を迎えたら成人と言われる。また、1年後の2022年4月から民法の改正で成人年齢を18歳に引き下がる。

 確かに、高校3年生の頃から「進路」を深く考える。普通自動車の免許取得や進学、就職も人それぞれで、この頃から人生の難しさと向き合うこととなる。

 僕は今23歳の夢追い人だ。周りの同じ年齢の人はとっくの昔に就職をし、社会人として着々と経験と実績を積んでいる。また、テレビやSNSで僕と同じ年齢、むしろ僕より年下のモデルや俳優が活躍しているのを見ると、悔しさというより情けない背徳感に襲われてしまう。

 

 そう考えると、たられば話だが、子供の頃にあーすれば良かった、こーすれば良かったと思い出し、落ち込むことがある。

 例えば、音楽の道に進むきっかけは、高校の卒業間際の昼休みに星野源の「Crazy Crazy」のMVをYouTubeで観て、星野源に対する憧れで音楽業を目指すようになった。

 しかし、それは踏み出す一歩を星野源が後押ししてくれたからで、実際は中学生の頃から憧れていた進路だった。

 

 中学生の頃を考えると、不登校で学校に通うことが難しい中、音楽と美術の授業は好きだった。この頃からギターを始めて手に入れた。

 初めてのギターは、ハードオフのジャンクコーナーに売られていた500円のクラシックギターで、弦はボロボロで4弦のペグが壊れて、ボディに個性強めなシールがベッタリついていたが、穴が空いていたり部品がそもそも無いギターに比べたら、まだマシな方だった。

 また、クラシックギターは主にフラメンコなどで使われるマイナーな楽器だったが、何も知らない僕はそのギターでBOOWY布袋寅泰などのギターロックを真似て、ポロポロと優しい音を鳴らしていた。

 

 それでも、コードを覚えて、ノートに書きながら演奏する曲を覚えたりと独学ながら着々と音楽の楽しみを感じていた。

 しかし、当時15歳の僕は音楽や美術に関わる職業は視野には無かった。安定した職業を求める将来と、現実味がないクリエイティブな職業に必死に「趣味」と思い込むしか出来なかった。

 

 しかし、今になって思う。

 もし、その頃の僕が音楽に対して確かな将来像を抱いていたら、と。

 

 今の時代「15歳」という年齢は、子供扱い出来ない。

 SNSで少し調べれば、現役高校生のベーシストやテクノバンドがフォロワー数万人として人気を集めていたり、芸術性や文才として才能を開花し、発信したりしている。

 しかも、その人たちは15歳という若さを利用せず、実力で評価されている。

 

 大人になることは時に残酷だ。

 たられば話をしていれば、あっという間に死んでしまう。

 

 決断が遅れた僕は、子供と大人の間を彷徨うしかない。

 

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【本日の映画】
グーニーズ (字幕版)

グーニーズ (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 
出演:ショーン・アスティンジョシュ・ブローリン、ジェフ・コーエン、コリー・フェルドマン、ケリー・グリーン、マーサ・プリンプトン、キー・ホイ・クァンなど
制作:1985
開発せまる港町を舞台に、海賊の財宝を捜して悪ガキ集団“グーニーズ”が繰り広げる冒険を描く。地下に広がる大洞窟でのアクションがみどころ。スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮。主題歌はシンディ・ローパー
 
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