鷲尾翼のブログ

鷲尾翼のブログ

音楽の話や連載エッセイ、ラジオの放送後記を随時アップ!

【エッセイ】#11『選択の末、孤独/グッドフェローズ』

 「僕は孤独だ」

 生まれてから23年と人より少ない人生だが、この悲壮感漂う言葉には何度も見てきたし、何度も言った。あまりにも「孤独」という言葉を使い過ぎているので、最近自虐表現を避けていたが、気が付けば挨拶代わりに使ってしまう。

 多分、これからも孤独の人生を送るだろう。

 

 しかし、最近ふと思う。

 僕は今まで孤独の人生を送っているのは、生まれながら孤独という生涯の代償を払って今日まで生きてきたと思ってきたが、それは少し違うと思ってきた。

 僕は生まれながら孤独なのではなく、周りの人間関係を裏切った結果なのではないか。

 

 これから自分の人生を自分で自傷していくが、ひとつ言っておきたいことがある。

 人間生きる上で、目に見える人全てが善意がある人とは限らない。人の気持ちを考えない残酷な奴もいる。そういう奴から受けた屈辱で自分を責めることはしてはいけない。

 これは僕が日々を生きるために、自分の愚かさを反省する時間だ。

 

 僕は小学校、中学校、高校と合わせて12年間いじめられてきた生粋のいじめられっ子だ。

 この一文をよく自己紹介で軽く話してきたほど自分の内面や過去を話す上で便利なエピソードだったが、よく考えてみると自分が悪いと思うことばかりだ。

 

 この12年間の中で友達はいたし、何度も遊んだ。

 進学を理由に疎遠になってしまった友人もいるが、よく考えてみると自分の未熟さ故に友人という関係性でいられなくなった人の方が多い気がする。

 特に感じていたのは、周りの社会性の差だ。

 他の人は成長すると同時に社会性が自然と身に付き、大人になっていくが、僕はなれなかった。そのせいで、精神的にも臆病になり、何でもかんでも「いじめ」と思い、優しく声をかえてくれた友人の手も怖くなった。

 もちろん正真正銘の「いじめ」も受けたが、それ以上に自分の誤った判断から生まれた代償が大きかったと今となって思う。

 

 こうして今孤独に生きているが、まだ人間関係というものは怖い。

 バイト先で仲良くしてもらっている一回りも二回りも年上の先輩との関係も、今のフラットに話せる関係性より、その先の別れを意識してしまう。

 僕にとって人間関係は出会った時から「別れ」が付き物だ。

 

 僕は「孤独」を否定も肯定もしないが、今の暮らしはどこか平和だ。

 しかし、もし友人や恋人と過ごす時間がある人生を送る選択肢を歩んでいたらと思うと、僕の人生はつまらないものだ。

 

 僕は孤独だ。

 きっとこれからも、孤独だ。 

f:id:washitsuba:20210408181432j:plain

【本日の映画】

グッドフェローズ (字幕版)

グッドフェローズ (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

監督:マーティン・スコセッシ
出演:レイ・リオッタロバート・デ・ニーロジョー・ペシなど
制作:1990
実在の人物をモデルに、少年の頃からギャングに憧れ、その仲間入りを果たした一人の男の波瀾に満ちた半生を、主人公のモノローグを織り込みながら描いた犯罪ドラマ。

 

【関連記事】