鷲尾翼のブログ

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【エッセイ】#83『夢追い人』

 「『夢』別名『呪い』で胸が痛くて」

 これは僕の好きなHIPHOPグループ「RHYMESTER」の楽曲「ONCE AGAIN」の歌詞だ。

 

 僕は音楽家、文筆家、画家と三足の草鞋を履きながら活動している夢追い人だ。これらの職業を言い出したのも約2年前なので、未熟も未熟な存在で、「自称」と付けたほうがまだマシな人間だ。

 そんな何も世に出してない未熟者だからこそ、あの歌詞を聞くと自分の価値観や存在意義などを深く考えてしまう。

 

 僕がこのように考えるときは、枝分かれした道をイメージする。

 色んなシチュエーションで枝分かれの道に立たされるのだが、簡単に言えば「続ける」道に進むのか「諦める」道に進むのかの選択だ。

 一見、続けることが正義だと思うが、僕の経験上「諦める」という選択をした方がいい場合もある。

 

 僕が一番厄介だと思うのが「迷い続ける」ことだ。後悔や失敗を恐れ、常に成功や簡単で楽な道を見極めすぎるが故に、一歩も進んでいない状況だ。

 僕の場合、筋トレを始めるときに多い。

 筋トレはもちろん辛い。その辛さから筋トレを始める準備までは出来ても、心の準備やきっかけが中々見つからず、この時間から始めようと決めていた時間を何時間も遅れて、やるかやらないかを悩んで迷って、やっと重い腰を上げて筋トレを渋々やっていることがここ2か月の現状だ。

 こういう状況は正直「諦める」という選択をした方がいい。

 例えば10時に始めようと思って、結局12時に始めた場合、その差は2時間だ。映画だったら1本観れるし、ドラマだったら2話も観れる。読書だって、部屋の掃除だって、出来ることの可能性が2時間という時間に詰まっている。

 それなのにスマホをいじりながら何かしらのきっかけを探す「始めそうで始めない時間」で2時間があっという間に消えてしまう。2時間でもきっかけを見つけられない場合は、それが3時間、4時間とさらに時間を食いつくす。

 

 そういう時はきっぱりと諦めて、他のことに時間を使おう。こうやって締め切り前に必死にエッセイを書かないように。

 

 しかし、これが「自分の生きがい」と感じることだったら。

 

 僕は音楽家として楽曲をリリースしたり、ライブをしたことがない。文筆家として書籍を出版したこともない。画家として個展を開催したこともない。

 なので、才能やセンスよりも「経験値」が無いので、存在を仕分ける以前の人間だ。「○○をやっても、芽も出ない状態だから…」と諦めるきっかけがない状態の僕が、技術と才能が判断基準の夢を「続ける」か「諦める」かの選択をすること出来ない。

 自分には才能があるのか、技術があるのか、存在価値があるのか、もがいてももがいても苦しいこの状況にあの歌詞を思い出す。

 

 「『夢』別名『呪い』で胸が痛くて」

 

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