鷲尾翼のブログ

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【エッセイ】#68『ソーシャルディスタンス』

 コロナ禍が続き、季節も夏を感じる頃。

 コロナの影響で生まれた言葉が普及し始めている。特に『ソーシャルディスタンス』はそれぞれの単語の意味もよく分からないまま、「ソーシャルディスタンスを…」と言えば距離が保たれる今の時代の魔法の言葉になっている。

 

 そもそも「ソーシャル」とは何か、「ディスタンス」とは何か、そして「ソーシャルディスタンス」とはどういう意味なのかを、この時間を借りて調べてみよう。

 

 「ソーシャル」の意味は「社会の」「社会的な」。

 例文としては「ソーシャルウェア」「ソーシャルコンピューター」など様々な言葉が調べれば出来るが、多くは「社会」「会社」の意味を含んだ言葉ばかりだ。

 

 では「ディスタンス」はどうだろうか。もしかしたら「ソーシャルディスタンス」のあの何となく意味が知れないモヤモヤ感を生んでいるのはこれが原因だろう。

 「ディスタンス」の意味は「距離」「道のり」。

 THE ALFEEの名曲「星空のディスタンス」も意味を知ってしまうと、あのキラキラした雰囲気が消えてしまってように思える。

 

 そうなると、「ソーシャル」と「ディスタンス」を組み合わせた「ソーシャルディスタンス」は、単純に言えば「社会的な距離」なのか。

 調べてみると、意味はそのままで距離の定義を主に説明している。何となく「2m以上」という距離間はテレビを見ていると無意識に認識するのだが、なぜ2mなのかも調べてみると「お互い手を伸ばした状態で手が届く距離が2m」だという。

 他にも密閉、密集、密接の「3密」も意識したうえで「ソーシャルディスタンス」の意味を世間が作り上げたと思う。

 

 話を戻して、僕はこの「ソーシャルディスタンス」をコロナ以前にコンプレックスとして意識していたと、つい最近思い出した。

 僕は学生時代、いじめられていた。それも小学校、中学校、高校とそれぞれ経験してきた生粋のいじめられっ子だ。そんな茨の道を成長期に歩むと、自分を傷つけ始める。

 世間だと「死にたい」「生きることが苦しい」とSNSにつぶやいたり、声に出せない人もいる。そんな人の気持ちに触れると「悲しい」という言葉では収まり切れない底なしの心境に駆られるときもある。

 

 人生においてポジティブな時間よりネガティブな時間を多く過ごしてくると、自分が化け物と錯覚してしまう。よく潔癖症の人が他の人が触れたものを嫌う光景を見るが、僕の場合、自分自身が汚らわしい存在と思い、他の人が好意で貸してくれたものを自主的に嫌っていた。自分に触れると周りがゾンビになってしまうと思っていた時もあった。

 言わば「逆潔癖症」と言ったところだろう。

 

 友達もいないので、交流の場はほぼ皆無なので、逆潔癖症を克服したのかと思うと未だ不明だが、この環境がソーシャルディスタンスによって、緩和されている。

 変な距離観でもコロナへの対策と相手側も不思議がらないし、この不透明な毎日もどこか安らかに過ごせている気がする。

 

 あと、何か言いたくなるよね。ソーシャルディスタンスッ!!

 

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