鷲尾翼のブログ

【エッセイ】#60『スランプと散歩』

 久々にスランプだ。

 スランプという言葉を調べると、『一時的に、調子が出ない、または取引が不景気な状態。不振。不調。」と出てくる。それに加えて、僕の場合「やる気が起きない」「課題が多すぎる」も重なり、この文章も一度全て消して、再度テーマを変えて書いているところだ。

 

 最近の僕は「やる気が…」と言いながら、頭の中にある山積みの課題について何から手を出したらいいのか、どのくらいの時間を費やすのか…。色々考えていたら、一日が終わってしまう。

 ついさっきもそうだ。何を書けばいいのか。試しに「10年後」というテーマを設けて未来に対することを書こうとしたが、起承転結の起にも満たずにやる気が尽きてしまった。

 さらに、これからのスケジュールを話すと、エッセイを書き終わったら、自主制作ラジオの収録を行い、ラジオの編集と並行で洗濯などの家事をこなさなければいけない。

 そのラジオの編集にもタイムリミットがあり、朝の9時には家を出なければいけない。緊急事態宣言が解除されて初めての映画館での鑑賞が待っているからだ。映画のスケジュールというのは公平に守らなければいけない。

 なので、強制的にやる気を起こして課題を減らさなければいけない。しかし、僕にはやる気が起きない。

 典型的なスランプ状態だ。

 

 「どうすればやる気が起きるのか…」

 考えた末に、寝巻の状態から着替えることにした。この後の映画館に出かけるための格好として、ジーパンにグレーのTシャツに着替えて見た目から変えてみた。着替えてみると、不思議と今からにでも出かけたくなる。僕にとって着替えるという行動は、外出するために直前に行う行動らしい。

 今までの僕だったらここで「どんな靴を履こうか…」「靴ひも面倒くさそうだな…」と変な選択肢で迷い、次の行動に進めなかっただろう。しかし、今回はスッとサンダルを履き、家を出た。

 

 深夜2時の住宅街は妙に神秘的だ。

 ポツンと光る街灯に照らされた道路や公園がどこかモダンでオシャレな風景に変わり、サンダルで歩いていることが少し恥ずかしくもなる。少し前に雨が降っていたせいか、灰色の道路も黒いまだら模様になっていた。そんな湿り気が混じる夜道をお気に入りの音楽を聴きながら歩くのは、タバコや酒に似た大人の嗜好にも思える。時に味わうぐらいがちょうどいい。

 

 20分ほど歩き、その勢いでそのままこの文章を書いているのだが、ここで少し疑問が浮かぶ。これはやる気が起きてこの文章を書いているのか、さっきまでの出来事を淡々と書き起こし、あたかも先ほどまでのスランプ状態をごまかしているのか。

 いや、ここは疑問のままにしておこう。嗜好品に理由なんてない。その時間が楽しくて、その後の行動が面白くなるからだ。

 

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