鷲尾翼のブログ

【エッセイ】#58『予告パーティー』

 僕はここで宣言する…

 

 『明日の昼、12時からパーティーをするっ!!』

 

 「勝手にしろっ!」と言われたらそこまでだが、実は今のちょっとした悩みでもある。

 皆もそうだと思うが、プライベートと仕事にはある程度の境界線が貼られている。僕にとってはその境界線が曖昧になっている。

 僕の職業は、音楽家、文筆家、画家として活動しているが、これを「趣味」と置き換えることも出来る。

 これだけでも曖昧なのだが、一番グレーな活動が「映画鑑賞」だ。

 

 ある有名人が「映画評論家」という職業についてこんなコメントをしている。

 「映画評論家って、ただ映画を観て感想を言っているだけの人。なのに、何か偉そうなんだよね。」

 確かにそうだ。自分の「映画」という価値観を簡潔に言ってくれたコメントだ。

 

 僕は映画感想をインスタグラムと映画レビューサイト「Filmarks」で「#まとめシネマ」というハッシュタグをつけて投稿している。他にも自主制作のラジオのコーナーで映画の感想を言ったりと、多方面で映画感想を話す機会も多い。

そのたびに思うこと、悩むことがある。「映画を観る=プライベート」で「映画感想を書く・投稿する=ひとつの活動(アウトプット)」となってしまうことだ。

 

 映画を観るのは、もちろん楽しい。気楽に観れるし、学ぶことも多い。なので、どんどん観てしまう。そのかわりに映画の感想を書く作業は正直効率が悪い。

 1作品につき30~50分掛かってしまう。さらにそこに、SNS用の画像素材作成や、Twitterでさらにコンパクトにまとめた感想ツイートも加えると、2~3時間なんかあっという間に過ぎてしまう。

 気軽に映画をたくさん観てしまう代償に、重労働な作業が待っている。この悪循環を何とかしたい。

 

 そんなことを考えていると、いつの間にか映画を観ることもプライベートではなく、肩に力が入るひとつの作業という思いが勝ち、映画を観なくなってしまった。

 他にもこのブログでの活動や、読んだ本の気になった部分をまとめる個人的な作業など、同じようにプライベートと作業の区別に悩み、その活動が出来ない状態がここ何週間も続いている。

 言わば「活動の断捨離が出来ていない状態」だ。

 

 この活動をする前にこれをしなければいけない…

 その前にこれが残っている…

 いや、これが先なのでは…

 

 もういいやっ!

 そう吹っ切れて宣言したのが冒頭に話した「予告パーティー」だ。もしかしたら、多量の課題から一歩離れたことをするのは、ひとつのエネルギーになるんじゃないか。そんなだらけた行動にも希望を持ってしまうギャンブルだ。

 

 明日の昼、12時には炭酸飲料にフライドポテト、ポテトチップスに冷凍ピザを机に並べてNetflixで映画をだらだら観る。

 こうして、僕は今日を生きるのだ。

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