鷲尾翼のブログ

星野源、第3章への始まり/「Same Thing (feat. Superorganism)」星野源

 本日、10月14日月曜日。

 星野源の最新EP「Same Thing」がリリースされた。

 

 リリースが解禁になった午前0時を皮切りに、Twitterでは星野源関連のワードがトレンド入りする期待と熱狂っぷりだ。

 僕も今朝、ダウンロードしたのだがトレーラーの解禁から何となく思っていたことが確信に変わった。

 それは、「星野源はまた生まれ変わった」という事実だ。

 

 星野源の歴史を簡単におさらいすると、2010年に1stアルバム「ばかのうた」でソロデビューし、2012年にくも膜下出血と診断され、活動休止。

 その後も、ふたたび活動休止となるが、2014年2月日本武道館で復帰ライブを行う。

 8thシングル「SUN」、4htアルバム「YELLOW DANCER」と皮切りに紅白歌合戦出場、オールナイトニッポンのレギュラー放送と活動の幅を広げる。

 そして、9thシングル「恋」、5thアルバム「POP VIRUS」の大ヒット。今では日本を代表する音楽家として第一線で国民を惹きつける存在になった。

 

 さらに大きく分けると…

 ソロデビューからくも膜下出血での活動休止までが「第1章」

 4htアルバム「YELLOW DANCER」からのブラックミュージックを用いた音楽性を「第2章」と分けられる。

 2度も形を変えて生まれ変わる中、この「Sama Thing」で再び生まれ変わったのだ。

 

 僕は7thシングル「Crazy Crazy/桜の森」からのファンで、自分が求める音楽を見つけられなくて音楽を妥協して聴いていたところに、「Crazy Crazy」のMVをYouTubeで聴いて、その音楽・MV演出が自分のストライクゾーンのど真ん中に直撃した衝撃を味わったのを今でも覚えている。

 

 それから「星野源」という存在を追うようになり、今では星野源の枠にとらわれない姿から、音楽家・文筆家・画家として活動しているほど僕の中で人生のターニングポイントになった大好きな人だ。

 

 そんな思い入れのある彼の最新EP「Sama Thing」4曲を通して聴いたとき、僕は今までの星野源の歴史を4曲で知れたような高揚感に包まれた。

 1曲ずつ思ったことを語っていこう。

 

 1.Same Thing (feat. Superorganism)

 イギリス・ロンドンを拠点に活動する多国籍インディーポップバンド、Superorganismとの共同楽曲。

 SuperorganismのMVを見ていると、その音楽性が見えてくる。

 まるで「音楽=アート」という古風なコンセプトを、現代ならではの遊び心でひとつの形にしているようだ。

 また、「多国籍」という異国の文化にとらわれないのも素晴らしい形だ。

 

 僕は最初、この楽曲を聴いたとき予想とは違う違和感が走った。

 というのも、トレーラーで収録されていたあの「ワビサビ…」が、実は大サビ前のフレーズで実際はよりSuperorganismの楽曲に近い仕上がりだったのだ。

 

 この楽曲を何度も聞いているが、そのたびに高揚感がある。

 「この音楽を聴いている人に悪い人はいない!」と思ってしまう安心感がそこにはある。

 しかし、歌詞は中指立てる系の星野源の内に秘めるアウトローな一面が見える。

 「第3章」の幕開けにふさわしいワールドワイドな楽曲だ。

 

 

 2.さらしもの (feat. PUNPEE)

 

 ヒップホップ業界の第一線で活躍するMC・トラックメイカーのPUNPEEとの共同作品。

 リリックは、星野源自身の内なる葛藤や孤独な姿を赤裸々に綴った内容だ。個人的に「孤独」というものを考えることが多いせいか、刺さる歌詞が多い。

 また、この楽曲はヒップホップというジャンルから、星野源の歴史でいう「第2章」の一面もある。

 EPの4曲の中では一番腰を動かして踊りたくなる楽曲だ。

 

 

 3.Ain’t Nobody Know

 ロンドンを拠点に活動するシンガーソングライター・音楽プロデューサーの若き天才、トム・ミッシュとの共同楽曲。

 

 楽曲自体はシンプルな構成で、少しJ-POPに通ずるしっとりとしたミドルテンポが魅力的だ。

 また、トム・ミッシュの楽曲を聴いていると、星野源の4thアルバム「YELLOW DANCER」のようなR&Bを感じた。

 

 きっと、お互いの音楽を「好きな音楽」と受け入れることができた結果、生まれた音楽だろう。

 

 

 4.私

 EP唯一の星野源個人名義の楽曲。個人的にこの楽曲が一番好きだ。

 というのも、この楽曲は「弾き語り」で構成されている。

 そして、冒頭「あの人を殺すより…」という歌詞から始まる。

 

 この歌詞を聴いたとき僕は衝撃が走る一方、嬉しさもあった。

 星野源の歴史でいう「第1章」の楽曲は、弾き語りのような楽曲が多く、歌詞も「死」を示唆する内容が多かった。

 

 僕は星野源の「バイト」という楽曲の「殺してやりたい人もいるだろう」という歌詞を聴いて自分の表現が格段に広がったため、星野源アウトローな一面に恩義に思っていた。

 しかし、星野源自身過去の「死」を表現していることについて、「くも膜下出血で倒れて、生きる喜びを感じる今、過去の表現は『ナルシシズム』でしかない」と話しており、正直「もう、あの星野源はいないのか…」とショックを受けていた。

 

 そんな中で聴いた「私」は、「おかえり」と言いたいくらい、僕を支えてくれた「あの」星野源が目の前に現れた。

 

 是非、星野源を長くから愛してきた人にはハンカチを手に聞いてほしい一曲だ。

 

 

 4thアルバム「YELLOW DANCER」を何度聴いたことか。

 同様にこのEP「Same Thing」も擦切るように聴いていくだろう。

 

 「おげんさんといっしょ」に続く…


 

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【今日のひとこと】

実は「おげんさんといっしょ」の第2回放送を録画しているけど、未だ見れてません…