鷲尾翼のブログ

カバーの魅力は「比較しない」こと!/「雨傘」椎名林檎

 毎週木曜日深夜3時から放送しているラジオ番組King Gnu井口理のオールナイトニッポン0(ゼロ)」を気づけば毎週リアルタイムで聞くようになっている。


 毎週聞いていると、番組の変化に敏感にもなる。

 最近、お菓子のアルフォートのウェブCMソングをKing Gnuが担当した縁からか、番組内にブルボンの提供で新しいコーナーが生まれた。

 しかし、肝心のKing Gnuの曲が大人の事情からか放送できないらしく、代わりに流れたのが椎名林檎の「雨傘」だった。

 

 調べると、椎名林檎の「雨傘」自体、アルフォートのCMに起用されていたわけでもないらしく、King Gnuの楽曲名が「傘」でニッポン放送のセンスで選んだ曲となる。

 

 しかし、最初ラジオで聞いたとき初めて聞いた曲じゃないと思った。

 後から知るのだが、この楽曲は元々TOKIO椎名林檎が楽曲提供した曲で、2014年に発売した椎名林檎のセルフカバーアルバム「逆輸入 〜港湾局〜」に収録されている楽曲だ。

 

 この事実を知るのに僕は時間がかかった。

 「聞いたことがあるのにな…思い出せないな…」

 段々とその葛藤も忘れていくのだが、毎週木曜日にはまた思い出す。このループにしばらく苦しんでいた。

 そして、やっと思い出してすぐにTOKIOの方を聞き直したり、椎名林檎の方と聴き比べたりと自分にとっては今度は良好なループを現在嗜んでいるところだ。

 

 こうやって交互に聞いていると、僕の中のひとつの疑問が少し答えを出そうとしている。

 その疑問は「カバーって、カラオケじゃないの?」という何とも単純すぎてバカっぽい問題提議だ。しかし、この疑問はこの曲を聞くまで脳裏にへばりついていた。

 原曲っぽく歌うカバーが大半と言えるのだが、そうなるとただのカラオケだ。演奏が変わったという言い訳はカラオケでも同様だろう。

 中には大胆なアレンジで、コードすらも変えてしまう、もはや「オマージュ」と言った方が早いようなカバーもある。

 しかし、僕の好み・カバーの意味を表しているのは後者だ。

 

 僕のお気に入りのカバーは星野源が歌うNUMBER GIRLの「透明少女」だ。

 原曲っぽさもありながらも、ギターのカフの位置がかなりギターの根本につけられており、ウクレレよりも音域の狭い唯一無二の演奏をしている。

 この星野源の姿・カバーを聞いたころからカバーの形をある程度想像することはできた。

 

  そして、今回の「雨傘」で起こった現象で得たことは、カバーソングを出した側に対すること。それは「比較されないこと」だ。

 僕の場合、聞き比べている身だが、カバーというものは原曲を聞かれてしまえばカラオケソングになってしまう。そのため、カバーソングを出す側は原曲よりどれだけ距離を伸ばせるかが肝心だ。

 しかし、距離を取りすぎると全くの別物と化してしまう。椎名林檎の場合、歌詞を英語にすることで椎名林檎っぽさもありながらも、TOKIOのロックバンドっぽさもある。

 たとえ原曲・元々の曲を聴かれてしまったとしても聞き手には「椎名林檎の曲」と思わせるのは、紛れもない椎名林檎の魅力だ。

逆輸入 ~港湾局~ (通常盤)

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 けど、「カバー」というジャンルは毒物だ。

 使いこなすには困難だが、使いこなしたときには今度は手放せなくなるからだ。

 

 

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