鷲尾翼のブログ

鷲尾翼のブログ

音楽の話や連載エッセイ、ラジオの放送後記を随時アップ!

椎名林檎

 彼女を知ったのはいつからだろう。少なくとも気づいたら彼女の曲を曲名を知らないまま口ずさんでいた期間があまりにも長い。

 そして、4.5年前のある時から「やべぇ!」と彼女の凄さ・魅力に気づいてしまい、そっから「東京事変」という存在、20周年というメモリアルな時期と色々重なり合い、今では「音楽の選択肢」のひとつになっている。

 この記事は、僕がどれほど椎名林檎の魅力に惹かれたのかを「椎名林檎」と「東京事変」に分けて、ただ好きな曲を好きなように語る、団欒の場だ。

 

 

椎名林檎

 

 まず、語らずにいられないのが「丸の内サディスティック」だ。

丸の内サディスティック

 

 この曲で椎名林檎の凄さを知ったと言ってもいいだろう。

 当時YouTubeでMV巡りをしていると、おすすめによく出ていた「丸の内サディスティック」の文字に軽く偏見の目を持っていた。あまりにもトリッキーな名前かつ、椎名林檎という存在は知りつつも手を伸ばしにくい位置にいたので、当時はまず避けていた。

 しかし、おすすめには毎度のように顔を出す。恐る恐るクリックしてみると、僕にとっての音楽への魅力が詰まっていた。ズンズン来るリズムに踊らされ、めちゃくちゃな歌詞に文学の可能性を感じていた。

 後々、自分はブラックミュージックが本能的に好きなこと、コード進行がGrover Washington, Jr.の「Just the Two of Us」という曲を元にしたものだったことと、自分が好きな理由が多く詰まっていたことを知った。

 この曲で、自分の中の音楽の可能性が広がった。

※「Just the Two of UsGrover Washington, Jr.

 

無罪モラトリアム

無罪モラトリアム

 
Winelight

Winelight

 

 

 

 

 次に「流行」へと移ろう。

流行

 

 この曲はRHYMESTERMummy-DSUPER BUTTER DOGの元ギタリスト竹内朋康からなるHIPHOPユニット「マボロシ」が参加、東京事変の元メンバーのヒズイミマサユ機と椎名林檎の共同編曲された曲で、アルバム「三文ゴシップのリード曲でもある。

 この曲を知ったのは最近で、1年経つか経たないかぐらいの前のこと。

 自分の中で時々起こる「HIPHOPブーム」が再熱している頃、RHYMESTERのMVを散策している時、あのときのようにこの楽曲を勧めてくる。もう偏見もないので、MVを見てみると映るもの全部カッコいい!

 真っすぐの道を胸を張ってヒールの音を響かせながら歩く椎名林檎。アダルトな雰囲気を醸し出しながらグルーヴたっぷりにラップを披露するMummy-D。暴れに暴れて月曲に花を咲かせる竹内朋康のギターサウンド

 色んな角度のカッコよさが入り混じる同曲のおかげで、すぐにAmazonでアルバムを購入。届くまでの間はとにかく聞きまくった覚えがあるほどだ。

三文ゴシップ

三文ゴシップ

 

 

 

 最後に「長く短い祭」

長く短い祭

 

 この曲は「コカ・コーラ」の2015年サマーキャンペーンのCMソングとして書き下ろした楽曲で、僕も初見はテレビで流れたCMだ。

 当時としてはかなり衝撃だったのを覚えている。

 たった15秒のCMなのに宴のように心を踊らされたし、何より魔性の魅力を画面越しに感じた。

 そして、MVが公開されてフルで聞くと、なおさら踊らされる。

 ディスコナンバーというよりは、薄暗く街灯の明かり、ビルの窓からこぼれる光で染まる街中を踊り場のように変えていく、誰にでも共有できる環境を聴く人の思い通りにまるで魔法を共有するかのような曲。

 MVもまさにそんなような風景を切り取っている。警察に追われる中、残りの余暇を最大限の表現舞踊で楽しむ女性の姿は、美しさすら感じる。

 

 今回は3曲を紹介したが、もっと語りたい。

 その熱を持ちながら、東京事変へと場を映そう。

 

 

東京事変

 まずは、「修羅場」から。

修羅場

 

 この曲はMVがとにかく白い! 

 構図もオーソドックスなバンド配置の中、神秘的な世界観に導いていく。そして、この白い世界を赤い血が染めていく。

 このMVのテーマが「処女喪失」と知った時は、「なんで修羅場?」「MVもシンプルなんだけどな…」という浅い考えを一気に巻き込んだ衝撃だった。

 また、アルバム「大人」にもこの曲は収録されているのだが、「修羅場 adult ver.」という別物で収録されている。アコースティックギターのカントリーな演奏からエレキギターのバンドサウンドに変わるだけで世界観、楽曲の「色」がアダルトなカラーに染まり変わっているので、是非聞いてほしい。

大人(アダルト) (通常盤)

大人(アダルト) (通常盤)

 

 

 

 次に、「OSCA」へ。

OSCA

 

 この曲は音楽番組のベース特集でOKAMOTO'Sのベーシストであるハマ・オカモトが紹介していたのを聞いたときに初めて聞いたが、凄いポイントの解説ともあって細切れの解説だったので、そのときは意外とスルーしていた。

 しかし、ある日ラジオでこの曲が流れたとき、あのベースイントロ「ドンッ!」という強いアタック微かな電波が混ざった音を聴いたとき、一気に惚れ込んだ。

 また、後半の倍速で駆け巡る構成はMVの世界観とぴったりで、聞いて思った違和感が「なるほど!」と消えていった。

 

 

 最後に「キラーチューン」

キラーチューン

 

 この曲で初めて「東京事変」という存在を知ったかな。

 この曲もYouTubeのおすすめから知った曲で、歌詞の悲しさを込めた椎名林檎の喉を伝う歌い方、MVの雨の中まるでミュージカルかのように街中を踊り歩く姿に高校生のころの僕には当てはまる状況下で、この曲を聴きながら帰り道を悲しさを忘れながら歩いていたことが何度もあった。

 この文章を書くためにまた聞いているが、不思議と体の内からこみ上げるものがある。そして、一曲を聴く中に歌詞の悲しさを感じて、ドラムのズンズン来るリズムを感じて、ピアノの憂いを感じて。聞き終わった後には高揚感に浸る。

 また、この曲、東京事変の魅力に気づいたようだ。

娯楽(バラエティ)

娯楽(バラエティ)

 

 

 

 長々と語ってしまったが、最後にトリビュート・ルバム「アダムとイブの林檎」を一度聞いてほしい。

 このアルバムは20周年記念として「世代を越える」「ジャンルを越える」「国境を越える」「関係を越える(今回限りのコラボレーション)」をテーマに制作されたトリビュート・アルバム(Wikipedia参照)

 このアルバムの完成度が凄すぎる!

 椎名林檎」という20年の歴史の中で、支えてきたり親交の深いミュージシャンの椎名林檎に対するリスペクト、そして元の楽曲を壊さずにそれぞれのミュージシャンが各々の色に染めているため、「トリビュート・アルバム」という形の中ではトップクラスの完成度になっている。

アダムとイヴの林檎

アダムとイヴの林檎

 

 ※上記のリンクはAmazonアソシエイトを使用しています。

 

 また椎名林檎の魅力や凄さに気づく瞬間があるだろう。

 その時は何も思わずされるがままになればいい。

 

 

【告知】
毎週土曜日21時にYouTubeでラジオ番組「鷲尾翼の青い電波塔」を放送してます!


 

詳しくは下記のリンクから!メールも募集しています!!!

 

 

【関連記事】

 

 

 

【今日のひとこと】

記事全体の文字数が約3700字。

書き過ぎだろ…。