最近、映画鑑賞が趣味になった。
きっかけはYouTubeの「シネマンション」というチャンネルだ。内容は公開前の映画や話題作の映画をYouTuberであり、グラビアアイドルとしても活動しているRaMuさん、映画大好き芸人のジャガモンド斉藤さん、あんこさんの3人が和気あいあいと話している動画。
チャンネル登録者は1.8万人と比較的少ない方だが、1本の動画が5分~10分と短くサクサク見れるし、映画の内容をコンパクトに伝えてくれるので今では暇さえあればシネマンションを見ている日々だ。
実は、映画の記録帳を書いている。
記録を見ると、2017年の3月から「風の谷のナウシカ」からスタートして、後少しで1冊終了しようとしている。映画の記録帳を書く理由は2つある。
1つは、自分の記憶力の無さからだ。
基本、会話することも少ない環境なのでそのなかでの相手からの質問を無駄にしたくない。その中でも映画の話は多いと思った。しかし、映画の良し悪しは分かるにしろ、どこが良かったのかがまったく記憶に残っていなかった。当然、会話も弾まない。
なので、対策も兼ねて記帳を始めた。
そしてもう一つの理由は、RHYMESTERの宇多丸さんに憧れたからだ。
宇多丸さんのラジオ、今は「アフター6ジャンクション」と担当しているが、その前は「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」という冠番組をやっていた。その中のコーナーでガチャで決められた公開中の映画を評論する「ザ・シネマハスラー」(現在は『週刊映画時評 ムービーウォッチメン』という名前に変えてアフター6ジャンクションでもコーナーは続いている)が好きだった。
好きな理由としては、単純に映画感想を上手く話せる大人がカッコよく思えたのがひとつ。それと、宇多丸さんはダメなところをダメだときっぱりいい、酷評するところが他とは違う正直な感想を聞けたのが自分の中でかなり大きなことだった。
学生時代にいじめられていて、その度「悪いことをやっていけない。言っちゃいけない」としつけをされていたせいか、「悪口」に対してブレーキをかけてしまうことが多かった。そのため、映画の疑問点を「大人になったら分かる」「これも味なんだろうな」と何かと言い訳をしていた。
しかし、その疑問点と思っていた部分を宇多丸さんが「何だよコレ!」と酷評していたのをラジオ越しに聞いて、心が救われ自分の中の表現力が広がった。
そんな宇多丸さんに憧れて、記帳の際は良いところ、悪いところを分けて書いて、総合的に映画の判断をするよう心掛けた。
新潟にいた頃には出来なかった「映画館に行く」ということができるようになったのは大きかった。どうしてもレンタル作品になるまで見れなかった作品も多かったし、待っている間に熱が冷めてしまうこともあった。
今では「これ観たい!」と思えば、スケジュールを確認してなるべく早く観るようにしている。
けど、未だに余裕を持った見方が分かっていないようだ。僕は映画館に行ったら、1日2本は観るようにしていてそのスケジュールが朝の8時30分に1本、その30分後にもう1本とかなりのハードスケジュールだ。
これは趣味ではない。修行だ。
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