この曲は、いつ知ったのかイマイチわからないが、この曲でレキシについて興味が湧いたのを覚えてる。
そもそも、レキシこと、池田貴史の初めて見たのがNHKで金曜の夕方に放送されていた「ビットワールド」という番組のゲームコーナーでたまに出てくる異様に強いアフロの人という印象がレキシという存在を知るまであって、いざレキシを調べると「どっかで見たことが…あっ!あのアフロの人だ!!!」と難しい謎解きでも解いたかのような快感を覚えた。
彼が編み出すレキシネームもとてもユニークで、全部歴史になぞられたあだ名を楽曲に参加してくれた著名人につけていく。
例えば、今回の曲に参加した椎名林檎には「Deyonna(出女)」、いとうせいこうには「足軽先生」、秦基博には「旗本ひろし」と歴史にはなぞられてはいるが、おふざけが9割5分だ。
こんだけふざけて、フェスやライブでもおちゃらけて。それでも作る曲は洋楽の良さを引き出したものばかりだ。
音楽業界の人は彼をこう称えることが多い。
「才能の無駄遣い」
まず、イントロのバスドラムで「あっ、これいい!」と思わせる重き良きリズムを乗せていく。
そして、ギター、ベースとドカッと合わせたとき、待ってましたと言わんばかりのファンクなリズムが踊らせる。
曲の良さの発見はMVや楽曲とは限らない。Deyonnaこと、椎名林檎がセルフカバーしている動画がYouTubeにある。
テクノ・ポップかつベースが光るアレンジに施した同曲は独特の妖艶な雰囲気とジャズバーのような大人の空気を感じる。
この動画で「ヤバッ!」と思った部分は、デュエットで参加している長岡亮介こと、浮雲のパートだ。歌詞にすると、
ちょっとまだマゲ結の待ってって 言うの待ってって 早三年
ちょっとだけマゲ結っていい?って 言うけど you まだ早いって
この下線分の言い方がめちゃくちゃカッコいい!
けど、これをレキシがやったら楽曲の良さを引き出せていない。おふざけ路線だからこそオリジナルの良さがあり、アレンジの可能性を最大限に引き出した最高の一例だろう。
レキシの楽曲はオマージュが多い。この曲もビートルズの「Lucy In The Sky With Diamonds」をもじって「武士 In The Sky 」という歌詞がサビで出てくるレキシのオマージュについてはこの記事を参考にした。
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実はこの動画を見てこの記事を書きたい衝動に駆られた。
やっぱりこの言葉が彼には似合う。
「才能の無駄遣い」
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