鷲尾翼のブログ

【エッセイ】#15『エアコン』

 我が家にエアコンが来た。

 今の家に上京して1年は経っている。しかし、上京してすぐの暑苦しい夏はエアコン無しで過ごしていた。今思うと、ニュースでは毎日のように熱中症で倒れていた日々に熱波すら感じる部屋に数ヶ月過ごしていたなと思う。

 

 5月下旬。親戚の結婚式に出席するために新潟に帰郷した。その際に、軽い家族会議をした。軽い雑談から深めの相談まで様々。その中に、「エアコンそろそろつけたら?」という話題になった。

 エアコンをつけるのに渋っていたわけではないが、若気の至り特有の「まぁ、いけるでしょ」という安易な考えがその日まで引きずっていた。

 けど、その会議では二つ返事で「いいんじゃない」と答えた。当然のことだが、新潟と関東の温度は違う。中火と強火ぐらい違う。そんな灼熱の夏季を肌身で経験したからだ。また、一度夏風邪をひいてしまい、涼しさなんて皆無の部屋の中で一週間過ごしたこともある。事態は深刻なところまで陥っていた。

 そして、自宅に戻り次の日の休日、家電量販店に行くことにした。

 

 店員や親と相談して、比較的機能の少ない安めのエアコンを購入した。後日、インターホンがなり、エアコンを担いだ二人の作業員がやってきた。

 狭い5畳の部屋に家具が置いてある実質2畳半のスペースに作業員二人と僕の3人がいる気まずい環境はあるあるだろう。こういう時ってどうしたらいいのか分からない。とりあえず、つけてほしい場所など色々伝えてそろっと廊下に移動した。誰にも怒られていないのにぼーっと廊下に立っている僕。ますます訳が分からない。

 

 スマホをいじりながら約40分。工事が終わり、作業員が家を後にした。しばらくして気付く。作業員の二人に帰り際飲み物でも渡せばよかったと。

 そのときには冷蔵庫にペットボトルの飲み物一つもなかったし、廊下に立っているときに近くのコンビニに走ればよかったものの初対面の大人二人に部屋を預けられない。言い訳はよそう、過ぎた話だ。次からは冷蔵庫の棚一つペットボトルの飲み物で埋まるほど用意しておこう。

 それにしても、エアコンってすごいね。

 

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