5月27日(日)に発売される椎名林檎の5年ぶりの新作オリジナル・アルバム「三毒史」を今か今かと待ちわびている所存、昨日このアルバムのリード曲でもある「鶏と蛇と豚」のMVが公開された。
寝起きでふらっと見てしまった僕は、このMVを一通り見て少し考えてしまうことがあった。それは追々話すとして、この曲のスゴイところを乱発していこう。
まず、バイオリンなどの楽器を言うストリングスが特徴的だ。
恐怖感を体の中に感染して、体内から恐怖の中からワクワクやゾクゾクやら少なくとも無感情ではいられない音が曲全体のイメージだと感じた。
そして、歌詞が曲を邪魔しないこともこの曲には必須だ。
時に、スゴイ音にスゴイ歌詞をぶつけてインパクトの強い楽曲が多い。アカペラはその逆で楽器音はなく、歌声だけで魅せるもの。この曲はまた別のジャンルにいる。
曲全体で英文の歌詞が特徴だ。歌声を集中して聴くと、すごく力んでいるような印象がある。しかし、曲全体で聴くと面白いことに歌声は二の次になってしまうほどさっきまでの存在感が消えてしまうのだ。
この現象は椎名林檎の楽曲らしい特徴でもある。アルバムの一曲目でもあるこの曲はアルバムの世界観に招いてるようだ。
では、本題に入ろう。
ブログの題材にもあるこの疑問が「鶏と蛇と豚」のMVを見た後に考えてしまったことだ。
「MV(ミュージックビデオ)はどんな役割があるのか?」
実は、この曲を聞いたのはこのMVが初めてではない。この「鶏と蛇と豚」はアルバムが発表された頃にいち早く先行配信された曲でもある。その時にiTunesで試し聴きをしたのが初めてだ。
その時の印象は少し満足出来ていなかった。一度聞くだけじゃ分からない、けどもう一度聞くのはくどくて聞くのをためらってしまう。そんな難易度が高い曲でもあった。なので、アルバムの予約だけしていた僕は正直キャンセルしようかとも思っていた。そして、このMVが公開されるまで迷っていたとき、アルバムの世界観を理解してアルバムを手元に留める準備が出来た。
「鶏と蛇と豚」これは、仏教の煩悩といわれる毒を動物に擬せた「三毒」に由来する。
鶏、蛇、豚それぞれ個性的なビジュアルで都会をうろめく光景にフィクションながら少し現実味がある世界観だ。
また、椎名林檎の5年間の活動でもあり、20周年のメモリアルな作品でもあるため、MV内でも今までのMVの特徴、特に「長く短い祭」からの3年間のMVの伏線がこの「鶏と蛇と豚」に詰まっている。
ミュージックビデオの役割は何か。
それは、五感のひとつ「聴覚」のみで表現する音楽に「視覚」を加えて、より分かりやすく、より楽曲の世界観を伝え頭の中で残りの嗅覚や味覚、触覚を与える手助けのようなものだと解釈している。
なので、MVが無い曲ももちろんある。それは、大人の事情もあると思うが、第一に「映像で表現する必要がない」のもひとつある。
MVは面白い。その人が何を描きたくて、何をこだわって、どんな表情で歌っているのかが数分の映像に詰まっているからだ。
※上記のリンクはAmazonアソシエイトを使用しています。
このMV、椎名林檎、少しでも興味があるのなら一度見てほしい。少なくとも僕はこのMVを人にバンバン勧めていく。
【告知】
6月1日土曜日にラジオ番組「鷲尾翼の青い電波塔」がスタートします!
この番組ではメールを募集しています。
質問、相談、くだらないことでもなんでも構いません。
宛先は aodenpa@gmail.com
件名・ラジオネームを添えてどんどん送ってください!
【関連記事】
【今日のひとこと】
ブログのお供にお菓子のラムネ(大粒)を食べてみました。
やっぱり小粒をがぶ飲みスタイルで食べるのが好きだわ。