「新しい元号は、令和です。」
フラッシュ音に包まれる達筆な二文字に当時の僕はリアルタイムでは見ずに、SNSで知った。その時の感想がこれだ。
なんだろう…。無難に決めた感じだな…。
— 鷲尾翼 (@washiotsubasa) 2019年4月1日
けど、数日立つと自然と違和感は消えていた。その一因として、この曲があったと思う。
この曲を評価している人の中に、令和と発表された二時間後で公開されたことにスゴイと言っているのを見たことあるが、実はそのカラクリは簡単なものだ。
このMVの概要欄に完成までの過程が書かれていているので、そっちの方が詳しく書かれているが、簡単に言うと「『令和』というフレーズ以外を予め作り終わって、発表後に『令和』というパーツをはめていく」ということだ。決して、二時間でイチから作ったわけではない。
また、令和発表すぐに作品を公開しているクリエイターは調べれば意外と多い。なので、この公開までのスピードをあーだこーだ言うのは少し置いておこう。
では、自分は何が言いたいのか。令和という未知のフレーズをキャッチーにしたサビと、近年の流行りを匠に取り込んだことだ。
まず、あのサビのキャッチーさが最大の魅力だ。そのおかげで改元の違和感が消えたと思っている。
今でも論争にあるのが令和のイントネーション問題がある。菅官房長官は「れ↑・い→・わ→」だが、この曲では「れ→・い→・わ→」と発音している。発表された当時はテレビやらSNSやら隙を見せたらこの論争が生まれていた。公式な発音は無いらしく、どっちでもいいのが答えらしいが、火に油を注ぐような答えだ。
しかし、この曲が流行ったことでイントネーションの大まかなイメージが出来て、喋る口の違和感も払拭した。この功績は讃えるべきだ。
また、流行を取り入れたMVが色々考えされられる。
「令和」というテーマは簡単のようで難しい。平成という時代を締めくくる作品でもあり、新しい令和の時代に迎え撃つ意味も大いにある。この二つのテーマは過去と未来と極端なもので、大体はどちらかに偏る傾向があるが、これは双方のイメージをちゃんと現れている。
外国のアニメや映画で今の日本を舞台に置くことがたまにあるが、その特徴は「蛍光灯がカラフルにバチバチに光っているアニメ王国」というのが現状だ。しかし、それを裏手にとってMVに表している。
そして、ダンスも取り入れているのも今の社会描写だ。ある時からドラマのEDで役者が踊り出して、その年の流行曲のほとんどがダンスグループだったり、若者がその曲をダンス曲に持ち込んで売れたものだ。
それをちゃんと狙っているのが、面白いことだし、そもそも曲がキャッチーだから流行の速度がどんどん進んでいる。
また、公式でダンス動画も公開されている。それも見たが、何より4人が楽しそう。
この曲に興味がある人は、是非CDを買ってほしい。
CDの値段はたったの540円だ。今の時代で破格の値段で、この時代を象徴する曲が買えるのだ。また、この曲に収録されている「仮に平成と歌っている鬼龍院デモver.」も面白い。これは、無料でフルサイズが聞けるこの時代に対しての購入者特典のような価値がある。是非、買って聞いてほしい。
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改元されてもうすぐ1か月経とうとしているときに、この曲を取り上げるのはだいぶ手遅れのようにも思ってしまう。まぁ、しょうがないよね。
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【今日のひとこと】
体調不良からブログ更新に少し間が空いてしまい、今回が久々だがやっぱりキーボードの打ち間違いが多い気がします。