シンセサイザーから生み出される電子音で作られる音楽が今の音楽の基礎になりつつある。そのくらい、テクノポップが身近な存在になっている。
それと、作曲の軸になっているもの一理ある。
打ち込みで作曲するのが大半で、打ち込みで使われるDTMソフトに収録されている楽器音は結局、電子音になってしまう。本当のギター、ベース、ドラムなどの楽器音に負けてしまっている部分もある。なので、本物を避けた電子音で曲が生まれてしまう。
しかし、打ち込みで作られた曲にもスゴイ曲は多い。今回題材にする曲もそのひとつだ。その差は何なのか。結論から言うと、経験値の差と時代にとらわれない考えだ。
岡村靖幸はデビューした80年代から電子音を匠に使いこなしてきた。打ち込み音楽が流通し始めた時代の描写もあるが、岡村靖幸が作り出す音楽は、独創的なものばかりだ。
代表的なアルバムで2ndアルバムの「家庭教師」がある。これを受け入れるものはすでに岡村靖幸の手のひらで踊らされている。

- アーティスト: 岡村靖幸
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト
- 発売日: 2012/02/15
- メディア: CD
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長らく電子音を武器にしてきた岡村靖幸とネット発の女性シンガーDAOKOのコラボ曲は双方の味を理解し相乗効果が生まれている名作だ。
電光的なテクノサウンドにかっこよさやユニークな部分も感じるが、僕がスゴイと思ったところは歌詞の気持ちよさだ。
冒頭の「いろはも勉強中」と「異論反論 また燃えだす」という歌詞は最初聞いたとき同じ言葉を繰り返して言っているのかと思ったくらい違和感がない。
また、DAOKOはただの歌手ではない。肩書きとしては「ラップシンガー」だ。そのため、早口で歌うシーンが多い。しかし、その早口な部分は歌う側も聞く側も気持ちよさを共感する部分へと移り変わる。
そして、岡村靖幸も同じくただの歌手ではない。「シンガーソング・ダンサー」と公言している。MVでも彼独自のダンスを披露していて、曲の一部になっている。
また、振付師のMIKIKOもこの曲に関わっている。ダンスという点に集中してこのMVを見ても面白いはずだ。
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僕は岡村靖幸が大好きだ。また別の機会にじっくり話したい。
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【今日のひとこと】
五月病に感染しながらも書いているが、やる気を無理やり起こしているようで嫌だ。
色々締め切りが迫っているのに。