僕は椎名林檎の丸の内サディスティックが大好きだ。
あの意味があるのか分からない歌詞が乗る深いグルーブ感が好きで、今度じっくり語りたいほどだが、今回はこの話じゃない。
この丸の内サディスティックで使われているコードはGrover Washington Jr.の「Just The Two Of Us」という名曲のコード進行を使用している。このことから数あるコード進行の中に「Just The Two Of Us進行」という名前のコード進行があるほどだ。
このコード進行を使っている曲はどんなものか調べてみると、どれも自分好みの曲ばかりだ。その中にtofubeatsの「水星」という曲がある。その曲のMVがYouTubeにアップされているのだが、そのコメント欄に面白いことが書いてあった。
「この曲は数珠つなぎで繋がっている。」
僕はこのことを知ったとき、サンプリングという一時期タブーとされていたことを若者が大人の事情とか考えずにただただ遊んでいるように思えた。
今回はそれを順番に紹介していく。
数珠つなぎの始まりはダウンタウン扮するGeisha Girlsの「Blow Your Mind」だ。
ヒップホップのループサウンドと芸人のふざけた歌詞と格好でインパクトを強く与えている。まぁ、数珠つなぎの始まりなのでこれぐらいで。
そこからサンプリングして生まれたのがブログの題材にしているKOJI1200の「ブロウ ヤ マインド ~アメリカ大好き~」だ。
ここぐらいで「水星」のシンセサイザーのメロディーが生まれてきている。色んな意味でこの曲が数珠つなぎのターニングポイントのように思えたのでこのブログの題材にした。
ここで大化けするのが先程紹介したtofubeatsの「水星 feat,オノマトペ大臣」だ。
この曲、もしくはこれ以降の曲が今の時代に知れ渡っているものだと思う。こうして聴くと、曲をサンプリングして別物にするより、歌いやすいようにちょっとイジって替え歌のように本家をリスペクトしているようにも思える。
この水星をカバーのように取り組んでいるのが昨年、紅白にも出場したDAOKOだ。
ラップが得意な彼女ならではの隙間ない歌詞とただの繋ぎの言葉になってない確かなメッセージ性が説得力を生んで好きだ。
この数珠つなぎに終着点はない。
自分としては水曜日のダウンタウンで一区切りしようと思っていたが、調べると数多のカバー、リミックスがあり、tofubeats自身も「水星ミックス」と題してラジオでパフォーマンスしているようだ。

- アーティスト: KOJI 1200,JOI CARDWELL,KOJI IMADA,井上陽水,AYUMI OBINATA,KYOKO OKAZAKI,TOWA TEI,KOJI HIGASHINO,MERVIN JACKSON,HAJIME TACHIBANA,Some Graphickers
- 出版社/メーカー: フォーライフ ミュージックエンタテイメント
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このアルバムは今やプレミア価格になっている。この数珠繋ぎを事実を知ってからちょっと出かけてBOOKOFFを見かけてはアルバムの「こ」の欄を見る日々が続いた。
そして、立川のBOOKOFFで見つけたときは誰にも捕られまいとアルバムを強く握ったよね。
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【今日のひとこと】
昨日は頭痛がひどくて早めに寝たのに起きたのは昼の3時。
ダメ人間に一直線だな。