僕の中のPerfumeは、バーチャルキャラクターというイメージがポリリズムの頃からあった。その原因は、Perfumeが世に出てきた頃と、バーチャルの文化が両立して進んでいたからだと自分で解釈している。
Perfumeがポリリズムでテレビに出始めた頃、初音ミクがネットを騒がせていた。何かと初音ミクに往年のアニソンやその年のヒット曲、その人のオリジナルソングまで何でも初音ミクのテクノボイスが広がっていた。
そのせいで、「Perfume=初音ミクのようなもの」と曖昧だが当時の自分は思っていた。けど、曖昧な解釈なのは理由がある。それは、バーチャルという存在をイマイチ分かっていなかったからだと思う。
バーチャル(3D)を僕なりに説明すると、「アニメなどの2Dとは違い、奥行きを加えてより人間っぽいキャラクターのこと」。最近では、YouTubeでキズナアイや輝夜月(かぐやるな)などのVtuber(ブイチューバー)というジャンルが確立している。
それほど、身近になったバーチャルの世界にPerfumeがぴったり合っている。バーチャルに需要とともに、Perfumeの需要も年々上がっているように思える。
これからもバーチャルやAIの進歩が進むと同時に、Perfumeも進化していくだろう。
世界がバーチャルを求めると同時に、音楽も打ち込みなどのテクノサウンドが王道になりつつある。それも、より複雑に、よりEDMみたいなDJサウンドが多く好みが分かれる音楽になってしまう。
けど、今回紹介する曲は真逆と言えるだろう。
まず、この曲はループサウンドで形成されているのだがとにかく音の数が少なくシンプルだ。
強いバスドラムを軸に、ハイハットと打楽器2~4つだけのドラムと、エフェクト程度のキーボードぐらいのシンプルな構成で、MVのPerfumeの作品には珍しいレトロな雰囲気に絶妙にシンクロする。もちろん、ベースなどの楽器があると思うし、実は複雑に打ち込んでいると思うが、少なくとも僕の好きなテクノサウンドの一種だ。
そもそもなぜ「マカロニ」なのか。
歌詞を一通り見てもマカロニが関わっている歌詞は2番の一文でしか出てこない。Perfumeをプロデュースしている中田ヤスタカは楽曲の歌詞について「歌詞に意味は無い」と供述している。きゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」などが一例だろう。
造語でリズムの合う言葉でもよかったのに、マカロニという単語をチョイスしてなおかつ、マカロニが一番合う単語なんじゃないかと思ってしまうくらい不思議な力が働いている。
これ以上、追求するのは野暮だ。後は、楽しもう。

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今や芸能人がバーチャルキャラクターになったりするときもある。そう考えると、perfumeの3人がバーチャルキャラクターになったりしている姿を見たことがない。面白そうだが、正直、心配だ。
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【今日のひとこと】
5月は決め事が多い。
これからも多くなりそう。減らさなきゃ。