平成もあと少しで令和に変わろうとしている2019年4月30日、火曜日。
自分もこの日にやり残したことを片付けようと必死に過ごしていた。当然、ブログで語る内容も慎重になってしまう。どうせなら、人生のターニングポイントになった曲を題材にしたい。
星野源、ウルフルズ、桑田佳祐…。どれも欠かせないものだが、自分が深く音楽を知ろうと思ったきっかけになった曲もある。それが「ギザギザハートの子守唄」だ。
当時の自分は中学生だったはず。流行りの音楽はバンドロックかアイドルソングに多いテクノ音という印象だった。今もこの音楽は絶えていない。むしろ、増幅している。この音楽に僕は飽きていた。
「音楽ってこんなもんなのかな…。」「だとしたら、この先つまんないな…。」と半分嫌いになりそうな気持ちでいた。その時に、「HEY!HEY!HEY!」で〇〇年◯月のランキングみたいな当時の懐メロを振り返る企画があり、僕はお風呂が沸くまでの間見ていたと思う。
その時の何位だったか忘れたが、ランキングの間にナレーションも入らないで突然この曲がテレビでかかった。
衝撃だ。テレビで流れたのは一番の数十秒だが、薄暗い洞窟で宝箱を見つけたような幸福感にしばらく包まれてしまった。
その週の休日にTSUTAYAに走り、チェッカーズのアルバムを借りた。けど、TSUTAYAではアルバム何枚かで1000円というキャンペーンがあり、「あと数枚足りない…。」みたいな現象が起こってしまう。その時に、母親が自分のチェッカーズ熱を察して「こんなのもどう?」と提案したのが、80年代のヒット曲を集めたオムニバスアルバムだ。
それを借りて早速聞くと、まさにドンピシャ。あの時の衝撃が何度も襲ってきた。それから、2000年前後、あるいはそれ以前の曲をTSUTAYAに行けば借りの日々になり、音楽をどんどん楽しんでいった。
そして、借りてきたチェッカーズのアルバムの一曲目にこの曲がかかった。一番しか聞いたことが無かった僕は、一曲フルで聞いて改めて大好きな曲になった。
この曲を聴いたときまず、「カッケぇ!!」と思った。
それは軸としてバンドの基本でもあるギター、ベース、ドラムがしっかりあることが重要だ。それに加えて、特徴的なサックスやグネっとした動きのダンスなどインパクトを与えている。これがデビュー曲で、チェッカーズの名を一気に知らしめたきっかけでもあるだろう。
また、ノリやすいリズムも好きな理由だ。
印象的なダンスとともに、ベースとドラムが強く鳴っているのでリズムを重視していて、ダンスの振りも自然と身についてしまう。
今の時代、ダンスといったらストリート系が流行っているし、義務教育になったダンスの内容もかっこいいダンスを教えるだろう。しかし、僕はドラムやベースがしっかり鳴った重いリズムで自然に踊ってしまうのを誇張したのが好きなダンスだ。こっちの方が将来性があると思うなー。
特徴的な部分としては、歌詞があげられる。
けど、2000年以前の曲を聴いてると、特徴的な歌詞が多い。これは、「この曲が・・・」というよりは「この時代の音楽の特徴」と言える。自分がどっぷりハマった理由のひとつでもある。自分が生まれる前の音楽に触れてみるのもいい機会だ。

チェッカーズ・オールシングルズ・スペシャルコレクション(UHQCD)
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当時の僕はすぐにこの曲をクラスの友達に勧めた。すると、徐々に好きになってくれる友達が増えていった。その時に流行とは違うものは恥じることはないと言葉には出来ていなかったがそういう可能性をひしひしと感じた。
好きなものは恥じることなく好きと言った方がいい。意外と馬鹿にされないよ。
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【今日のひとこと】
平成最後のブログです。
今ドキドキしているけど、令和になったら何ともないんだろうな。