鷲尾翼のブログ

【エッセイ】#09『オルタナティブ』

 iTunesに入っている曲を整理する時が、CDを取り込むたびにある。プレイリストを作成、編集するとき、カテゴリーを分けるときと多々ある。

 ジャンル分けしているとアルファベット順で並んでいる一番上に「Alternative」とあるジャンルに好きな音楽が溜まってくる。

 YMO東京事変NUMBER GIRLと唯一無二なサウンドを奏でる大好きなバンドの数々がこの「Alternative」という読み方も分からないジャンルに分けられる。

 

 早速、Googleで調べると、読み方は「オルタナティブ」というらしい。意味としては、時代にとらわれない音楽のことらしい。

 確かに、YMOが結成したのは今から40年以上前だし、椎名林檎向井秀徳が生み出す曲はパンクのように激しく、日本のいいところを芸術的センスで作り出していく。

 

「時代にとらわれない音楽」と文章だけ見るとこれが音楽の理想なんじゃないかと思ってしまう。しかし、現実はそう簡単じゃない。

 錆びない音楽を作るには、簡単なコードを往年の曲調で奏でるのもオルタナティブだと僕は思う。けど、そんなにのはギター初心者の教本についてくるCDのような味っ気がまるでない。

 では、何がオルタナティブなのか。僕が思うに、そのミュージシャンのカリスマ性をカテゴリーとして分けているのだと思う。椎名林檎向井秀徳はデビューから何十年と活躍しているが、デビュー当時と変わらない。更に、進化を続けている。よく長年続いているラーメン屋の味が実は少しずつ変えているが、お客さんは「いつもと変わらないね。」と言っているエピソードを聞くが、まさにオルタナティブだ。

 

 ますますオルタナティブに憧れてしまう。

 どうしたらオルタナティブな存在になれるのか。多分、芸術的なセンスももちろんだが、その人の人柄、優しさがあるからだと思う。

 これは不思議なことだが、自分の知っているオルタナティブな音楽を作る人は短気な人はいない。多少、個性が爆発している人もいるが、そんなことよりも優しさや温厚な様子を振りまいている。

 

 センスは技術で表すこともできるが、性格や人柄でも形成される。そして、そういう人はオルタナティブを意識していない。

 自分には技量も性格も不足している。もちろん、こうやって文章を書いていることは意識している証明だ。

 けど、僕がこれから容姿が変わるほど年をとってもオルタナティブな音楽は頭の中で流れ続ける。

 

【関連記事】