鷲尾翼のブログ

鷲尾翼のブログ

音楽の話や連載エッセイ、ラジオの放送後記を随時アップ!

35mmの気持ちで【エッセイ】

【エッセイ】#31『隠しきれない狂気/時計じかけのオレンジ」

人間、誰しも怒りや嫉妬、妬みや恨み、悲しみや苦しみに身を任せてしまう狂気を持っている。 僕は今、狂気に満ちている。 自分でも良くないモチベーションだと思うが、一日生きていればとにかく噛みつき、イライラしてしまう。夜勤のバイト終わった帰り道に…

【エッセイ】#30『R&Bとの出会い/ブルース・ブラザーズ』

僕はR&Bが大好きだ。 改めてR&BをWikipediaで調べると「1940−50年代に発展した黒人音楽の総称で、リズムやビートに乗りながら叫ぶように歌うのが特徴。ブルースやゴスペル、ジャズ、ファンク、ソウル、ディスコなど多種多様な形に派生している。別名『ブラ…

【エッセイ】#29『すれ違い/マイ・プライベート・アイダホ』

人は生きている今この時にも、周りとは違う人生を歩んでいる。 朝目覚ましのアラームと共に起きるのか、二度寝するのか、それともアラームすら設定せずにダラダラ過ごすのか。 朝ごはんはご飯か、パンか。それ以外か。そもそも食べないのか。 その日観るテレ…

【エッセイ】#28『こじらせた愛情/(500)日のサマー』

先日、ある人気俳優がトランスジェンダーと無性愛者であることを公表した。 僕はこのニュースにどこか親近感があった。 僕は相手の「感情」を受け取ることが苦手だ。 苦手という表現もまた難しくて、僕の場合、裏の裏を読みすぎる、考えすぎているが故に感情…

【エッセイ】#27『誰が謎で、謎は誰だ。/ファイト・クラブ』

僕は誰だ。 音楽家、文筆家、芸術家の三足の草鞋として活動をしているが、誰もそんなこと知らない。知るはずがない。 この自分で決めた活動の呪いが自分の身も縛る。 だからこそ、思う。 僕は誰だ。 音薬、大津、去術を対等なSKILLで身につけるのは至難の業…

【エッセイ】#26『霊に対する思いやり/ゴーストバスターズ』

僕はお化けや心霊現象は少し苦手だ。 得意という確信はもちろん無いが、断固拒否をするほど見たくない訳でもない。ホラー映画をキャーキャー叫びながら見るのは全然好きだが、実際に遭遇したくない。 だから、苦手ではなく、少し苦手なのだ。 霊の話をすると…

【エッセイ】#25『許せない/ジャンゴ 繋がれざる者』

人間、生きていれば許せない出来事や人に出会う。 学生時代に許せないことが起きたときに「大人になればこんなことは起きないはず」と思っていたが、成人を迎えた今、あの頃より倍近く許せないことを出会う。なんて愚かだ。 きっと学生の頃には分からなかっ…

【エッセイ】#24『何気ない家族/クレイマー、クレイマー』

ある雨の日、僕はいつものように映画館で映画を楽しんでいた。 上映が終わった頃はちょうどサラリーマンが目立つ昼時だった。僕もお腹が減っていたので傘をたたみ、近くのファミレスに入った。 しばらくメニューを眺め、僕はチキン南蛮のセットを頼んだ。少…

【エッセイ】#23『遠い街角でいつか/ミルク』

ある日、こんなCMを目にした。 ユニクロのCMで、桑田佳祐の「遠い街角(The wanderin' street)」と共に、同居している女性二人の映像が流れる。そこに花屋の店員役で出演している綾瀬はるかのナレーションでこう綴られている。 「一緒に住む。一緒に食べる…

【エッセイ】#22『くだらなく、ダラダラと。/ビッグ・リボウスキ』

はぁー、何もしたくない。 今こうやって毎週金曜日に更新しているエッセイを書いているが、正直やりたくない。締切に追われる文筆業は、残業に近い。 そもそも「仕事」とは何か。 仕事と楽しいことの違いは何か。 僕は音楽家、文筆家、芸術家の三足の草鞋で…

【エッセイ】#21『1時間の人生/きみに読む物語』

僕には叶えたい、というより、やり残したいことがある。 それは、人生の記録の一冊の本に残すことだ。 僕は今、23年という短い時間を過ごしてきたが、他の人より過酷な時間を過ごしてきたと思っている。 学校生活で言えば、小学校、中学校、高校とそれぞれの…

【エッセイ】#20『着こなす/プラダを着た悪魔』

僕はオシャレではない。 というか、自分から「オシャレなんです」というもんじゃない。 オシャレという言葉は、すごく曖昧だ。 ファッションセンスが優れていることの総称とも違うし、ブランドものを身につけてるからオシャレというわけでもない。結局はその…

【エッセイ】#19『天才という称号/ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』

世の中には「天才」と呼ばれる人がいる。 学問の天才、スポーツの天才、芸術の天才…数多とあるジャンルには、第一線で活躍する人がいる。 天才と呼ばれる人もまたそれぞれで、幼い頃から努力を積み重ねて活躍する人もいれば、天性の才能、そのカリスマ性で自…

【エッセイ】#18『成功に執着する呪縛/ウルフ・オブ・ウォールストリート』

僕は「成功者」という称号を憧れてしまう。 何をもって成功しているかはその人次第で、僕自身も正確な目標を定めていない。しかし、成功の二文字にはどうしても執着してしまう。 高々と聳え立つタワーマンションに住んでいるのは、明らかな成功者だ。仕事や…

【エッセイ】#17『見た目と中身と孤独/ドラゴン・タトゥーの女』

見た目の印象と中身は違うことが大半だ。 少し街を歩けば電車の出発時間に追われるサラリーマンや、歩きスマホをする若者、演説をする名もなき政治家、公園でのんびり過ごすおばあちゃん。しかし、この中に犯罪を企てる人がいてもおかしくない。 その逆で、…

【エッセイ】#16『子供と大人/グーニーズ』

子供と大人の違いは、簡単に言えば「20歳」かどうか。 日本では一般的に20歳を迎えたら成人と言われる。また、1年後の2022年4月から民法の改正で成人年齢を18歳に引き下がる。 確かに、高校3年生の頃から「進路」を深く考える。普通自動車の免許取得や進学、…

【エッセイ】#15『ほどほど/ブルーバレンタイン』

僕はその人を好きか嫌いかを仕分ける度合いが極端で苦手だ。 例えば、優しい人や面白い人など「好きなタイプは?」と聞かれたら当然のように上位に挙がる性格の人は人間として好きだ。だが、そんな今まで好きだった人でもちょっとした食い違いがあればいつの…

【エッセイ】#14『敗北の正体/リトル・ミス・サンシャイン』

僕はたまに負ける意味を考えてしまう。 負けることは、悔しい。 日常をのんびり過ごしているつもりでも、仕事場で怒られたり、飲食店で自分が頼んだものだけ遅れてきたり、雨の日に傘を差して一方通行の細い道を歩いていたら、向かい側に知らない人がスマホ…

【エッセイ】#13『スパイの掟/007 スカイフォール』

「スパイ」という職業は男なら当然憧れる。 スーツ姿で華麗に敵を倒し、見たことないアイテムを使いこなし、サイバー攻撃でハッキングしたり。何より極秘に活動するミステリアスなイメージが、スパイという職業の魅力を掻き立てる。 当然だが、僕はスパイに…

【エッセイ】#12『猟奇的な教育/タクシードライバー』

孤独は時に猟奇的だ。 人からどう思われようとも構わない。それに、考えていることは嫉妬と妬み、苛立ち。時にそれは殺意へと変わり、一歩踏み外さばシリアルキラーの仲間入り。 要は、孤独は殺人鬼予備群とも言える。 僕はそんな予備群の重症者のひとりだ。…

【エッセイ】#11『選択の末、孤独/グッドフェローズ』

「僕は孤独だ」 生まれてから23年と人より少ない人生だが、この悲壮感漂う言葉には何度も見てきたし、何度も言った。あまりにも「孤独」という言葉を使い過ぎているので、最近自虐表現を避けていたが、気が付けば挨拶代わりに使ってしまう。 多分、これから…

【エッセイ】#10『午後3時30分/ユージュアル・サスペクツ』

ある日の午後3時30分。 僕は「嘉志摩」という無人駅に足を運んだ。 足を運んだというより、僕が駅の乗り継ぎを間違い、仕方なく嘉志摩駅に降りただけだ。しかし、嘉志摩の景色は自然豊かなものだった。 澄んだ風になびく鮮やかな木々、昨日は雨が降っていた…

【エッセイ】#09『創造と破壊を貫く脳内/マルコヴィッチの穴』

僕の頭の中には少なくとも3人居る。 音楽家、文筆家、芸術家と三足の草鞋を履く人間として、脳を使い分けている気がする。 音楽家としての頭の中にいる人間の名前は仮に「オンガク」としよう。 オンガクは、とにかく気分屋だ。 ギターを手に取ったり、キーボ…

【エッセイ】#08『愛してる/バッファロー'66』

音楽家としての表現のひとつにこんな言葉がある。 「愛してる」 文章にすると恥ずかしいが、歌にすると意味も込めて相手に伝えられる愛情表現のひとつだ。 しかし、この愛してるという言葉は言わば、動詞だ。 寝ている、食べている、読んでいる、走ってるな…

【エッセイ】#07『逆を進む/インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』

僕は割とつまらない人間だ。 起きる時間、寝る時間は毎度違えど、1週間と大きく捉えた場合、何曜日に何かをやることは決まってくる。火曜日と金曜日は洗濯と掃除の日、木曜日は筋トレ、金曜日は映画館に足を運ぶ。 普段生きていくうえでは何も感じないが、あ…

【エッセイ】#06『何かを失って、何かを得る/ベルリン・天使の詩』

「何かを失って、何かを得る」 人間が生きているうえで意識していても、していなくても起こってしまう人生のメカニズムだ。 「記憶力」がその一例だ。頭の中を本棚として、記憶を本とする。新しい本を本棚に入れたいが、本棚にはその隙間がない。ましてや本…

【エッセイ】#05『老舗の定食屋/レオン』

ある日、僕は映画館で映画を観た帰りにふと見かけた定食屋を見かけた。見た目から昔ながらの老舗と分かるぐらい風情のある外観に興味を惹かれた。 いつもだったら向かいの牛丼屋に行くのが、今回は何かの縁だ。 僕はその老舗の定食屋の暖簾をくぐった。 店に…

【エッセイ】#04『トラブルメーカー/ドゥ・ザ・ライト・シング』

僕は根っからのトラブルメーカーだ。 話している相手が気付かぬ内にイライラしていたり、人間関係がどんどん悪くなっていることが多い。加えてトラブルに鈍感なのが尚、苦行だ。 しかし、身近なところに解決策はある。 一番手っ取り早いのは、自分が苛立つ原…

【エッセイ】#03『完璧ではない自由/イントゥ・ザ・ワイルド』

僕の人生の目標のひとつに「自由」がある。 生まれて23年と決して人に自慢できる人生ではないが、その多くは自由とはかけ離れた苦しみばかりだった。 今でこそ自由を感じる瞬間は多いが、それまでは誰かの人生を生きているようだった。自分の意見や個性を殺…

【エッセイ】#02『変人取扱説明書/レインマン』

僕は「変わった人」らしい。 いわゆる「モテる人」と言われる人が、「カッコイイ」や「イケメン」と相手から褒められたり、ある時には「天然だね」と言われている。けど、僕はよく「変わってるね」と言われる。 しかし、当然だが僕は変わったようなことはし…