鷲尾翼のブログ

鷲尾翼のブログ

音楽の話や連載エッセイ、ラジオの放送後記を随時アップ!

【エッセイ】#21『1時間の人生/きみに読む物語』

僕には叶えたい、というより、やり残したいことがある。 それは、人生の記録の一冊の本に残すことだ。 僕は今、23年という短い時間を過ごしてきたが、他の人より過酷な時間を過ごしてきたと思っている。 学校生活で言えば、小学校、中学校、高校とそれぞれの…

【エッセイ】#20『着こなす/プラダを着た悪魔』

僕はオシャレではない。 というか、自分から「オシャレなんです」というもんじゃない。 オシャレという言葉は、すごく曖昧だ。 ファッションセンスが優れていることの総称とも違うし、ブランドものを身につけてるからオシャレというわけでもない。結局はその…

【エッセイ】#19『天才という称号/ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』

世の中には「天才」と呼ばれる人がいる。 学問の天才、スポーツの天才、芸術の天才…数多とあるジャンルには、第一線で活躍する人がいる。 天才と呼ばれる人もまたそれぞれで、幼い頃から努力を積み重ねて活躍する人もいれば、天性の才能、そのカリスマ性で自…

【エッセイ】#18『成功に執着する呪縛/ウルフ・オブ・ウォールストリート』

僕は「成功者」という称号を憧れてしまう。 何をもって成功しているかはその人次第で、僕自身も正確な目標を定めていない。しかし、成功の二文字にはどうしても執着してしまう。 高々と聳え立つタワーマンションに住んでいるのは、明らかな成功者だ。仕事や…

【エッセイ】#17『見た目と中身と孤独/ドラゴン・タトゥーの女』

見た目の印象と中身は違うことが大半だ。 少し街を歩けば電車の出発時間に追われるサラリーマンや、歩きスマホをする若者、演説をする名もなき政治家、公園でのんびり過ごすおばあちゃん。しかし、この中に犯罪を企てる人がいてもおかしくない。 その逆で、…

【エッセイ】#16『子供と大人/グーニーズ』

子供と大人の違いは、簡単に言えば「20歳」かどうか。 日本では一般的に20歳を迎えたら成人と言われる。また、1年後の2022年4月から民法の改正で成人年齢を18歳に引き下がる。 確かに、高校3年生の頃から「進路」を深く考える。普通自動車の免許取得や進学、…

【エッセイ】#15『ほどほど/ブルーバレンタイン』

僕はその人を好きか嫌いかを仕分ける度合いが極端で苦手だ。 例えば、優しい人や面白い人など「好きなタイプは?」と聞かれたら当然のように上位に挙がる性格の人は人間として好きだ。だが、そんな今まで好きだった人でもちょっとした食い違いがあればいつの…

【エッセイ】#14『敗北の正体/リトル・ミス・サンシャイン』

僕はたまに負ける意味を考えてしまう。 負けることは、悔しい。 日常をのんびり過ごしているつもりでも、仕事場で怒られたり、飲食店で自分が頼んだものだけ遅れてきたり、雨の日に傘を差して一方通行の細い道を歩いていたら、向かい側に知らない人がスマホ…

【エッセイ】#13『スパイの掟/007 スカイフォール』

「スパイ」という職業は男なら当然憧れる。 スーツ姿で華麗に敵を倒し、見たことないアイテムを使いこなし、サイバー攻撃でハッキングしたり。何より極秘に活動するミステリアスなイメージが、スパイという職業の魅力を掻き立てる。 当然だが、僕はスパイに…

【エッセイ】#12『猟奇的な教育/タクシードライバー』

孤独は時に猟奇的だ。 人からどう思われようとも構わない。それに、考えていることは嫉妬と妬み、苛立ち。時にそれは殺意へと変わり、一歩踏み外さばシリアルキラーの仲間入り。 要は、孤独は殺人鬼予備群とも言える。 僕はそんな予備群の重症者のひとりだ。…

【エッセイ】#11『選択の末、孤独/グッドフェローズ』

「僕は孤独だ」 生まれてから23年と人より少ない人生だが、この悲壮感漂う言葉には何度も見てきたし、何度も言った。あまりにも「孤独」という言葉を使い過ぎているので、最近自虐表現を避けていたが、気が付けば挨拶代わりに使ってしまう。 多分、これから…

【エッセイ】#10『午後3時30分/ユージュアル・サスペクツ』

ある日の午後3時30分。 僕は「嘉志摩」という無人駅に足を運んだ。 足を運んだというより、僕が駅の乗り継ぎを間違い、仕方なく嘉志摩駅に降りただけだ。しかし、嘉志摩の景色は自然豊かなものだった。 澄んだ風になびく鮮やかな木々、昨日は雨が降っていた…

【エッセイ】#09『創造と破壊を貫く脳内/マルコヴィッチの穴』

僕の頭の中には少なくとも3人居る。 音楽家、文筆家、芸術家と三足の草鞋を履く人間として、脳を使い分けている気がする。 音楽家としての頭の中にいる人間の名前は仮に「オンガク」としよう。 オンガクは、とにかく気分屋だ。 ギターを手に取ったり、キーボ…

【エヴァ考察】「破」で振り返る葛城ミサトの妊娠経歴

西暦2021年3月8日。 2度の延期を乗り越えて『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』(以後、シン・エヴァ)が公開されました。 ※ここから先は「シン・エヴァ」のネタバレ込みで感想・考察をしていくのでご了承を。 「シン・エヴァ」の感想 新事実から生まれた考…

【エッセイ】#08『愛してる/バッファロー'66』

音楽家としての表現のひとつにこんな言葉がある。 「愛してる」 文章にすると恥ずかしいが、歌にすると意味も込めて相手に伝えられる愛情表現のひとつだ。 しかし、この愛してるという言葉は言わば、動詞だ。 寝ている、食べている、読んでいる、走ってるな…

【エッセイ】#07『逆を進む/インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』

僕は割とつまらない人間だ。 起きる時間、寝る時間は毎度違えど、1週間と大きく捉えた場合、何曜日に何かをやることは決まってくる。火曜日と金曜日は洗濯と掃除の日、木曜日は筋トレ、金曜日は映画館に足を運ぶ。 普段生きていくうえでは何も感じないが、あ…

【エッセイ】#06『何かを失って、何かを得る/ベルリン・天使の詩』

「何かを失って、何かを得る」 人間が生きているうえで意識していても、していなくても起こってしまう人生のメカニズムだ。 「記憶力」がその一例だ。頭の中を本棚として、記憶を本とする。新しい本を本棚に入れたいが、本棚にはその隙間がない。ましてや本…

【エッセイ】#05『老舗の定食屋/レオン』

ある日、僕は映画館で映画を観た帰りにふと見かけた定食屋を見かけた。見た目から昔ながらの老舗と分かるぐらい風情のある外観に興味を惹かれた。 いつもだったら向かいの牛丼屋に行くのが、今回は何かの縁だ。 僕はその老舗の定食屋の暖簾をくぐった。 店に…

【エッセイ】#04『トラブルメーカー/ドゥ・ザ・ライト・シング』

僕は根っからのトラブルメーカーだ。 話している相手が気付かぬ内にイライラしていたり、人間関係がどんどん悪くなっていることが多い。加えてトラブルに鈍感なのが尚、苦行だ。 しかし、身近なところに解決策はある。 一番手っ取り早いのは、自分が苛立つ原…

【エッセイ】#03『完璧ではない自由/イントゥ・ザ・ワイルド』

僕の人生の目標のひとつに「自由」がある。 生まれて23年と決して人に自慢できる人生ではないが、その多くは自由とはかけ離れた苦しみばかりだった。 今でこそ自由を感じる瞬間は多いが、それまでは誰かの人生を生きているようだった。自分の意見や個性を殺…

【エッセイ】#02『変人取扱説明書/レインマン』

僕は「変わった人」らしい。 いわゆる「モテる人」と言われる人が、「カッコイイ」や「イケメン」と相手から褒められたり、ある時には「天然だね」と言われている。けど、僕はよく「変わってるね」と言われる。 しかし、当然だが僕は変わったようなことはし…

【エッセイ】#01『起承転結な人生/バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

シェイクスピアの劇にはこういう台詞がある。 「この世は舞台、人はみな役者だ」 主観的にも客観的にも、ふと感じることがある。 僕の人生観は計画的なことが多い。 「今年の夏休みはハワイに行きたい!」みたいな曖昧だがいつ頃に何をやりたいかを決めてい…

2021年の活動について

こんばんは、鷲尾翼です。 「鷲尾翼のブログ」という自分勝手に発信しているブログですが、改めて簡単な自己紹介をしようと思います。 年齢は今年で23歳になります。 職業は音楽家、文筆家、芸術家の三足の草鞋で2019年の2月から主にSNSやブログで活動してい…

【エッセイ】最終回『桜の森のリズム』

2019年2月末から続けていたエッセイ「桜の森のリズム」も今日で最後となりました。 まずは、読者のみなさんありがとうございました。 僕が「音楽家・文筆家・画家」として活動し始めてすぐに始めたのがこのエッセイでした。 活動し始めたばかりの企画は最初…

【エッセイ】#83『夢追い人』

「『夢』別名『呪い』で胸が痛くて」 これは僕の好きなHIPHOPグループ「RHYMESTER」の楽曲「ONCE AGAIN」の歌詞だ。 僕は音楽家、文筆家、画家と三足の草鞋を履きながら活動している夢追い人だ。これらの職業を言い出したのも約2年前なので、未熟も未熟な存…

【エッセイ】#82『救助映像』

僕は相変わらず孤独な人生を送っている。 「孤独」という言葉は自発的に使うのはタブーだが、それにしても僕の周りは発展しない。 ある人は友達や恋人という存在に頼り、ある人は孤独という事実を噛みしめてストイックに生きる。 僕の場合、映画などの映像作…

【エッセイ】#81『バナナ』

目の前にバナナがある。 僕はバナナが嫌いだ。 ある日突然、独特な匂いや食感、バナナの全てを嫌いになっていたが、なぜか目の前にバナナがある。 食べ物の好き嫌いを克服するのも悪くないが、ここは少しバナナについて考えてみることにしよう。 バナナとい…

【エッセイ】#80『ボウリング』

先日、ある用事で埼玉の飯能に足を運んだ。 用事はすぐに終わったが、帰宅するには少しもったいないと思うようなお昼時だった。初めて訪れた場所を何気なく歩き回っていたら、ボウリング場があった。 今でこそ、ボウリングの他に様々なスポーツやアミューズ…

【エッセイ】#79『ラジオの時間』

2020年9月26日土曜日。 僕が自主制作で始めたラジオ番組「鷲尾翼の青い電波塔」が最終回を迎えた。 僕はラジオが好きだ。 テレビとは違う過激で真面目でふざけている空間を耳で楽しむあの時間が大好きだ。そして、ラジオ好きなら一度は思う「ラジオをやりた…

【エッセイ】#78『フェチ』

「好きなタイプは?」という質問は僕にとっては永遠の課題だ。 「優しい人」とざっくり言うことも出来るし、実際優しい人にも会ったことが何度もある。しかし、優しい人は誰にでも優しい。 「良い物件は既に誰かが住んでいる」そんな言葉とともに、好きなタ…